近年情報化の進展とともに、技術融合が促進され、従来のハード指向からソフト指向へとウエイトが移っています。さらに、未来技術の動向は、地球規模で起こってくる社会ニーズの多様化・個別化と環境アセスメント(省エネルギー・省資源)の波の影響を強く受けています。
従って、巨大設備・機械から民生機器にわたる広範な技術を支えるべき機械工学においても、機械生産システムにおける高度な要素技術とシステム技術とを、社会文化の規範のもとに改めて融合・構築すべき時期がきています。
本専攻は、このような現況と未来社会の動向とを踏まえ、機械工学の基礎をバックボーンとし、多様な個別のニーズに応えうる、高度で柔軟な思考力を持った目標達成型・開発型技術者の育成を目的としています。機械生産システム工学専攻は、生産加工システム系とエネルギーシステム系で有機的に関連付け、専攻を編成します。各系の教育研究方針は次の通りであり、各系ともにシステムの最適化と総合化を重視しています。

系 の 名 称 系 の 概 要
生産加工システム系 材料加工および機械加工における材料変形および強度やトライボロジ特性等の材料特性の最適化、並びにその製造工程に関する設計や生産システムの最適化を目標として、新素材を含む工業材料の加工法と特性解析および生産システムの設計と総合化に関する教育と研究を行います。
エネルギーシステム系 エネルギーの変換、輸送、伝達、貯蔵、発生、計測システムの最適化、並びにエネルギーシステム工学の根幹を担う材料物性の最適化を目標として、エネルギー変換機器の特性解明と性能向上および材料物性の微視的解析とそれらのエネルギーシステム工学への応用と総合化に関する教育と研究を行います。



生産加工システム系  教 授 工学博士 山本 普康(特別研究担当)
・冷間圧延加工の材料の表層変形機構と鏡面化技術の研究
・異方性弾塑性材料の変形予測システムに関する研究
 教 授 工学博士 江口 弘文(特別研究担当)
・制御系のロバスト設計法に関する研究
・飛翔体の誘導制御に関する研究
 特任教授 工学博士 兼田 ヘ宏(特別研究担当)
・機械要素の機能・性能・信頼性の向上に関する研究
・熱弾性流体潤滑理論に関する研究
エネルギーシステム系  教 授 博士(工学) 宇野 美津夫(特別研究担当)
・ターボ機械の非定常性と不安定特性に関する研究
・マイクロ水力エネルギーの有効活用
 教 授 工学博士 能智 紀台(特別研究担当)
・微小領域の帯電を検出するセンサの研究
・Ti化合物薄膜の作製とその応用に関する研究
 教 授 工学博士 宮入 嘉夫(特別研究担当)
・廃熱利用、省エネ・新エネ、低公害技術に関する研究
・水素吸蔵合金とその利用に関する研究
 准教授 博士(工学) 太田 成俊
・三次元セルパターンの動力学に関する研究
・強制球面振り子におけるカオスの研究