近年、土木・建築構造物および都市・居住空間の整備には、より高度な設計法、自然環境の保全・修復、資源の有効利用、アメニティの向上などの配慮が必要となってきています。本専攻は社会基盤施設や居住空間の整備に関し、これらの新たな技術・視点を取り入れた土木工学、建築学の教育研究を目指します。これに必要な教育研究領域を包含するよう、本専攻は、構造システム工学系、建設材料・地盤工学系、水圏・環境工学系および空間システム学系の4系により編成されています。

系 の 名 称 系 の 概 要
土木系 構造システム工学系 構造工学的見地から主として土木構造物・海洋構造物の解析・設計の基本概念の把握を本講座の目的としています。具体的には、鋼構造、合成構造および基礎構造物などの解析・設計に必要な有限要素法などの数値解析手法、構造設計工学、耐震設計、計画設計法などを系統的に教育研究します。
建設材料・地盤工学系 社会資本の建設や維持管理に必須であるコンクリートや骨材などの建設材料の有効で効率的な利用、および粘土や砂など、あらゆる土要素の集まりである自然地盤の有効的な利用と防災的見地から、これら材料と地盤を取り巻く技術的課題や社会的要請を理解し、その工学的特性を反映した設計、施工法についての基本概念を系統的に教育研究します。
水圏・環境工学系 陸水圏及び海洋圏における社会基盤整備の基本的概念を把握するとともに、沿岸域及び都市を中心とした広域的な環境の保全に関することを教育研究します。具体的には海岸浸食、波浪、高潮対策等を海岸工学の立場から、また、水環境汚染の予測や防止対策を陸水環境工学及び水処理工学の立場から、教育研究します。
建築系 空間システム学系 建築・都市空間の居住性・安全性・快適性を追求するため、空間デザインに関わる建築設計、構造設計、建築環境設計および建築設備設計の手法について明らかにすることを本講座の目的としています。建築空間での生活分析や建築デザインの手法、また建築構造物の応答解析や構造デザインの手法、さらに室内音響設計法や昼光照明デザインの手法、室内熱環境解析や空調設計法などについて教育研究します。



構造システム工学系  教 授 工学博士 烏野 清 (特別研究担当)  
・土木構造物の耐震設計および制震(振)装置の開発
・動的載荷試験による杭の支持力推定法の確立
建設材料・地盤工学系  教 授 博士(工学) 高山 俊一(特別研究担当)
・資源の有効利用、施工の迅速化・省力化のための研究
・廃タイヤから切削したゴムチップを混合したコンクリートの吸音性・遮音性
 教 授 工学博士 牧角 龍憲(特別研究担当)
・既設コンクリート構造物の診断・維持・解体工法
・地方における建設マネジメントのあり方に関する研究
 教 授 博士(工学) 前田 良刀(特別研究担当)
・地盤の強度変形特性とその評価法に関する研究
・構造物基礎の限界状態設計法に関する研究
 教 授 博士(工学) 田中 邦博(特別研究担当)
・地盤・地形の情報化に関する研究
・近代化土木遺産の保存と活用に関する研究
水圏・環境工学系  教 授 工学博士 小島 治幸(特別研究担当)
・海環境制御構造物の開発
・海面上昇を考慮した総合的沿岸域管理に関する研究
 教 授 工学博士 森山 克美(特別研究担当)
・下水の高度処理に関する研究
・流域総合水管理手法に関する研究
空間システム学系  教 授 博士(工学) 古屋 浩 (特別研究担当) 
・オーディトリウム空間の音響設計法に関する研究
・音場の評価と空間印象に関する研究
 教 授 博士(工学)   尾道 建二(特別研究担当)
・伝統的建築の設計法に関する研究
・近代建築における意匠と構造の発展過程に関する研究
 教 授 博士(芸術工学) 永田 隆昌
・民家・集落の空間構成原理に関する研究
・住宅地の計画・設計技法に関する研究
 准教授 博士(工学) 松澤 朋子(特別研究担当)
・昼光設計資料作成と交換利用に関する研究
・昼光照明設計法に関する研究
 准教授 博士(工学) 宮崎 信行
・現代都市住宅の平面計画に関する研究
・近代住宅の住み方に関する研究
 准教授 博士(工学) 堤 洋樹
・ファシリティ・マネジメントのためのデータベースと解析ツールの開発
・今後の住宅寿命と住宅産業の経済効果の算出