
平成19年4月より学生募集を停止します。
現在、在学している学生が卒業するまでの間、当該学生の入学年度に沿った教育課程が継続され、質の低下を招くことなく、卒業まで徹底した教育・学生支援を行います。
当然のことながら、学生は卒業要件を満たすことで、環境サイエンス学科の卒業生として、学士(工学)の学位が得られます。
身近な生活環境から地球規模の環境問題を
本学科の目的は、環境倫理に謳われている原則を尊重し、より良い環境の創出・維持・保全に関して、科学的かつ技術的な立場から、研究、教育を行うことにあります。具体的には、自然と人間が共生できるビオトープ(生き物のすむ所)の創造と復元、風力や太陽光などの自然エネルギーの開発と利用、水・土地・廃棄物・バイオマスなどの資源の循環と再利用および高齢化社会の福祉環境対策など、身近な環境問題について幅広い観点からアプローチし、真に豊かな地域づくりに貢献する環境クリエーターの育成を目的としています。地域環境コースでは、流域における水の利用方法、屋上緑化や緑地計画などについて学びます。また、自然環境コースでは、自然環境の保全と修復、最先端の情報機器を用いた環境評価や福祉環境などについて学びます。
以上のような観点から、本学科は次のような人を求めます。
【キーワード】地域環境、自然環境、まちづくり、フィールドワーク、ボランティア、社会貢献
自然と人間が共生できるビオトープ(生物のすむ所)の創造・復元、自然エネルギー(風力・太陽光)の開発・利用、資源(水・土地、廃棄物、バイオマス)の循環・再利用および高齢化社会の福祉環境対策などを対象としています。これらのテーマを勉強するために、環境サイエンス学科では、地域環境コース・自然環境コースを設け、〈生態〉〈緑地〉〈自然〉〈情報〉をキーワードに、学生が学びたいテーマを選択できるように配慮しています。
私たちは、地域市民や行政機関とともに、地域環境の保全と再生に取り組んでいます。環境サイエンス学科では、学生の野外調査活動・フィールドワーク等、実体験を重視した環境教育の実践により、各種活動に対する企画・運営能力を兼ね備えた技術者、地域社会において環境保全活動の中心的な役割を担える人材を育成します。
文系出身者や理数系が苦手な学生でも、教員によるきめ細やかな指導とIT機器の支援により、効率的に勉強することができます。ビオトープ管理士をはじめ、これからの社会に役立つ資格も含め、数々の資格を取得・受験するために必要な科目を開講しているのが、環境サイエンス学科の特長です。
水環境 ― 水・土とエコ環境、適切な水循環と流域環境を創出する
田畑などの植物を生産する環境はもちろん、里山や竹林、雑木林などの生態環境、自然と人間が共生するビオトープの創造・復元を対象としています。国内外の水田・畑地・里山を対象として、各種生産活動の評価を行うとともに、様々な環境保全機能の評価とその手法の確立に取り組んでいます。21世紀は水の世紀といわれております。節水や水質保全など、私たち人間の生活と環境の調和を目的とした水利用方法について研究しています。
また、植物群落シミュレーションモデルにより、大小さまざまな植物群落内外の光・風・熱移動を再現・評価し、植物群落の環境に果たす役割について、検討を重ねています。例えば、屋上緑化の温度緩和効果や水消費量の定量把握に役立てます。さらに、生物・生態系に配慮した水利用システムの検討やビオトープ理論と学内ビオトープの整備、竹林の保全と活用(バイオマス)など、水・土を含むエコ環境の創造と適切な水循環・流域環境の創出を目指して、幅広く研究を展開しています。
緑地環境 ― 屋上緑化や緑地計画などの植生の保全と生活に緑を生かす研究を行う
都市緑化・屋上緑化・休耕田の緑地化、ガーデニング、太陽光発電などを学びます。 地表の内容の違いによる怨念津環境調査、緑地効果の研究、自然エネルギー利用と気象・地象との関係測定など多種多様です。
自然環境 ― 環境の実体を解明し、環境悪化の防止に役立てる
私たちの身近な所で発生する環境騒音や環境振動、石炭・石油などの化石エネルギーの消費によって発生する大気汚染などの実態に関して、それらの具体的な状態を計測したり、コンピュータによるシミュレーションで予測したりする手法を学びます。
計測結果や計算結果をデータベース化することはもちろん、環境保全や環境修復、大気汚染などの対策を立案する際の環境モニタリング(調査・評価)や環境モデリングに活用されることも視野に入れて教育・研究を行います。
特に大学が立地する北九州は、自然が多く存在する一方で、本州と九州を結ぶ幹線道路や大規模な工場なども共存しているという地域特性があり、それらが生態系にどのように影響しているかを調査・分析するには最適な地域です。私たちが毎日の生活を送っている地域社会における環境の創造と再生について考えます。
緑地環境 ― 景観評価や福祉環境など最先端情報技術を駆使して調査する
地形データと情報を組み合わせた情報システム「GIS(地理情報システム)」や人工衛星から送り出される地表付近の情報を収集する技術「リモートセンシング」。カーナビなどに利用されている「GPS(全地球無線測位システム)」などの最先端情報技術を使いこなす手法を身につけ、その地域環境の特色を活かした開発・利用に役立つデータを抽出したり解析を行います。一例をあげれば、地形データに風速や土地利用のデータを組み合わせて風力発電の最適地をシミュレーションしてみたり、昔の炭坑の場所と現在の住宅の位置を組み合わせて陥没の危険性のある土地を見つけたり、その活用範囲はさまざまです。
他にも、たとえばビオトープをつくる際に木や川、池をどんな風に配置すれば人が安らぐかをシミュレーションする景観評価や、GPSを使って折尾地域の坂道を測定して公共施設までのアクセスを調べたりする福祉環境、年間を通して一定の温度が保たれる地下の活用法なども研究しています。