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在学生インタビュー「劉 欣(Ryu・Kin)」

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国内総生産(GDP)が日本を超え、世界2位の経済大国に急成長した中国。日本にとって、中国との物的・人的・文化的な交流の重要性は、今後ますます高まっていくでしょう。そんな中で九州共立大学経済学部の劉 欣(Ryu・Kin)さんは、「日中間の架け橋」となることを目指し、日本式の企業運営や事業活性化策などを熱心に勉強中。先ごろ開催された『第2回北九州学生プレゼン大会』に、ゼミの仲間とともに作品を提出し、見事に「市長賞」を獲得するなど、大学で学んだ成果を着実に残しています。

 母国では経験できなかった「多くの正解」がある講義

Q:劉さんが、日本への留学を決めた理由は何ですか。

劉:私の故郷は、中国内でもいち早く経済技術開発区に指定された大連市です。大規模な貿易港があり、日本をはじめとする様々な企業が立地する土地柄ですから、将来は貿易関連の仕事に就きたい、母国と海外企業との“橋渡し”役を務めたいという気持ちは、かなり早くから持っていました。
2007年春、語学留学のために日本を訪れ、大連市と姉妹都市提携をしている北九州市に九州共立大学があることを知り、この大学で経済の勉強がしたいと思うようになりました。

同じ工業都市ということもあって、北九州市の街の雰囲気が大連市にとても似ていたこと、日本人の知り合いが一人もいない中で、面接をして下さった教授や大学職員の方々が非常に親切だったことなどで、入学を決めました。

Q:日本の大学で3年間学んでみて、感想は。

劉:教育に関する方針や政策が、国によって異なるのは当然ですが、中国の教育現場はやはり社会主義の影響が強いため、授業の内容について先生と生徒が意見を交換するという機会は、ほとんどありません。教科書や参考資料は全て教師から一方的に渡されますし、解答も教師が提示します。
「正解」は一つではない、色々な「こたえ」がある…という前提で、教授と学生とが友だちのようなフレンドリーさで意見交換できる教育は、中国では体験できなかったでしょうね。


課題と解決策を探すのは教科書ではなく「現場」で

Q:学問の領域が非常に広い経済学。どのような事柄を重点的に学んでいますか。

劉:「現場を見る、現場を知る」ということですね。増田 幸一先生のゼミでは主に、中小企業や自営業の営業政策、経営方針、後継者育成などを、経営者の視点から考える講義が行われていますが、『教科書で学ぶのではなく現場に行きましょう』をモットーに、活発なフィールドワークを行っています。
その一環として、折尾のフリーペーパーを企画・発行したり、黒崎商店街の活性化に向けた活動を検討したりと、現場の実情に沿った勉強をさせてもらっています。実際に現場を見て、「こういうことをやったら、こんな結果が出た」という経験を作る分、講義の内容も理解しやすいし、自ら研究のテーマを考える習慣も身についたと思います。

Q:確かに地場商店街の活性化は、北九州市にとって大きな課題の一つ。劉さんなりの活性化策は。

劉:商店主の皆さんが、自分たちの商店街の魅力について改めて考えねばならないと感じました。周辺マーケットの少子高齢化という問題も大きいとは思いますが、購買力のある若者に魅力を感じさせるような、時代のニーズに合ったアイデアが足りないのではないでしょうか。

多くの消費者が“物的に裕福”な暮らしをしているのですから、モノだけで集客を図るのは難しいはず。「どんな商品を揃えるか」ではなく、「どんなふうに見せるか」という意識が大切だと思うんです。売り上げが伸びないから、経費を節減するため早めに閉店する店が増える、だから商店街全体が暗く見える…。これでは悪循環ですよね。商店街に行きたくなるような魅力を見つける、または作り出すことが、最も重要な活性化策ではないでしょうか。

Q:『第2回北九州学生プレゼン大会』でも、そういう視点からの提案を行ったのですか。

劉:はい、まず「北九州の良いところ」を見つけ、それをビジネスや観光で北九州市を訪れる人たちにアピールすることで、ビジネスチャンスや雇用の創出、観光誘致などを進めようという内容の提案です。
北九州市では、非常に高度な環境関連の取り組みが進められています。そこで、「GO! 北九州エコの旅『北九州市新成長戦略』」というテーマで、環境・観光産業に特化した商談展示会の開催や、外国人観光客向けパッケージツアーの企画などを通じて、北九州市を活性化させる提案のプレゼンを行いました。
北九州に住み続けている市民ではなく、留学生の視点で北九州市の良いところを探し、ゼミの仲間と一緒に動画や説明文章を制作したことで、「市長賞」という大きな賞を頂けたのだと思います。


中国に持ち帰りたいのは「おかげさまで」の精神

Q:貿易関連の仕事が目標とのことですが、「中国で売りたい」と感じた日本の商品はありますか。

劉:商品ではなく、「サービス」を持ち帰りたいと考えています。GDPだけを見ると、中国は先進諸国と肩を並べる経済大国になりましたが、「サービス」はそれほど重視されていない。そこが、中国に足りない部分であり、もしも中国が現状の経済発展を維持しながら、サービスのレベルも日本と同等、あるいは超えることができたら、本当の意味で「先進国」になれると思っています。
私は、九州共立大学の図書館でアルバイトをしていますが、ここでも「利用者サービスの充実」を重視していて、利用者アンケートや、利用者の立場から考えた業務改善のミーティングなどを実施しています。その甲斐あって、昨年は一昨年と比較して、図書館利用者が増加したそうです。

企業経営に当てはめると、サービスを充実させることで集客力や売り上げを向上させるということですよね。「人の立場で考えることが、結局は自分に返ってくる」というサービスの考え方を、母国に持ち帰りたいと考えています。

Q:まさに、日本人が「美徳」とする精神ですね。

劉:白川 美知子先生の講義を受けた影響が大きいと思います。白川先生は、常々「コミュニケーション能力を高めるには、『話す』より『聞く』ことの方が大切」「コミュニケーションの基本は挨拶」とおっしゃいます。 中国の人々は自己主張が大変強く、それは短所であり長所でもあると思うのですが、日本の人たちは総じて、自己主張よりチームワークを大切にします。私は1年次から大学祭実行委員会に所属し、大学祭の準備や出店者の方々との折衝・調整を担当してきました。その中で、国籍も性別も超えて目標に向けて団結する姿勢、トラブルが発生した時も「お互い様」と許し合う気持ち、周囲の人たちに「おかげさまで」と感謝する心など、「サービス」につながる日本の精神をたくさん学ぶことができました。
現在、中国の広州への進出を検討している地場企業から声をかけていただいており、卒業後、その企業に就職する可能性が高いのですが、母国に帰っても、大学在学中にお世話になった方々への恩とご縁を、ずっと大切にしていきたいと考えています。

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