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写真:スポーツ学部 スポーツ学科准教授 准教授 (Kiyonaga   Yuko     Sakoda  Yuko)
教員氏名 清永 裕子  旧姓 迫田 裕子
ローマ字 Kiyonaga Yuko Sakoda Yuko
所属学部 スポーツ学部
所属学科 スポーツ学科
職 名 准教授
所属学科(兼任) こどもスポーツ教育学科
研究室 深耕館 4階 S437
研究室電話番号 093-693-3062(278)
メールアドレス yukosakd@kyukyo-u.ac.jp
オフィスアワー 水曜日 11:30 ~13:00
学生諸君へ 最初,「苦手だな」と思っていた人であっても,その人と何度も話しているうち,おもしろい面があることに気づくことがありませんか。何事も1度で理解するのは難しいです。苦手と思うことほど繰り返し挑戦し,おもしろさに気づいていってほしいと思います。
取得学位 修士(教育学)
学歴 岡山大学教育学部卒業
岡山大学大学院教育学研究科学校教育学専攻修士課程修了
岡山大学大学院文化科学研究科博士修士課程修単位取得満期退学
専門分野 教育心理学 社会心理学
所属学会名 日本心理学会
教育心理学会
社会心理学会
健康心理学会
グループ・ダイナミックス学会
教育研究社会活動の概要 (教育活動)
 東亜大学人間科学部心理臨床・子ども学科 専任講師(2013‐2016)
 東亜大学人間科学部心理臨床・子ども学科 准教授(2016-2018)
(研究活動)
 科学研究費補助金 若手研究B「教員集団の知の共有を促進するミドルリーダーと校長のリーダーシップに関する研究」(2014‐継続中)
(社会活動)
 若年層教員の授業づくりフォーラム(福岡教育大学教職大学院)第3部パネルディスカッションにおいて,講師として活動(2014年)
 山口大学教員免許状更新講習「子どもの変化についての理解」の講師として活動(2014年,2015年)
担当授業科目 教育心理学
教育相談
生徒・進路指導論
福原学
職業とコミュニケーション
教職発展ゼミナール
事前事後指導
教育実習Ⅰ
教育実習Ⅱ
教職実践演習
学内における委員会活動等 学部等教務委員会
教職課程委員会
福原学・職業とコミュニケーション運営委員会
教員採用対策(中・高)
学部FD委員会
種 類 著書・
学術論文の名称
単著
共著
発行
年月等
発行所等 概 要
著書
著書 必携:生徒指導と教育相談―生徒理解、キャリア教育、そして学校危機予防まで 共著 2018.4.25 北樹出版 第6章求められる生徒指導と教育相談の第3節カリキュラム・マネジメント並びに第4節他教科との連携を執筆した。学校における組織的な生徒指導・教育相談に必要となる方法について紹介した。
著書 キーワードキャリア教育: 生涯にわたる生き方教育の理解と実践 2016.4.20 北大路書房 「第4章 キャリア教育の方法と技術」を担当し,キャリア教育の意義と教育活動全体を通したキャリア教育の実践や体験学習の系統的な指導,ガイダンスツールの活用やキャリア教育の評価などについて執筆した。
著書 社会心理学におけるリーダーシップ研究のパースペクティブⅠ 共著 2008.3.1 ナカニシヤ出版 第1章「リーダーシップ過程におけるフォロワーの認知」(p.25-p.51)及び第3章「社会構成主義的アプローチに関する研究―カリスマ的リーダーシップ研究を中心に―」(p.79-101)を担当。
学術論文
学術論文 学校における教育相談定着化に向けた上方向の影響方略の有効性 共著 2017.6. 心理学研究,88 教育相談の担当教員と校長を対象とした質問紙調査で双方の認知を取り上げ,それらがどのように教育相談の定着化に結びつくか検討した。その結果,担当教員が合理的説得をとる場合,校長の教育相談に関する共通の認知が促進され,かつ協力的な行動に結びつき,教育相談の定着が促進される可能性も示唆された。逆に,納得を伴わない圧力的な働きかけは,校長からの理解や行動を抑制する可能性が示された。鎌田雅史・西山久子・迫田裕子
学術論文 若手教員の特別支援教育の研修ニーズに関する研究(2)-他領域とクロスオーバーさせた研修カリキュラムの開発- 共著 2016.3. 福岡教育大学大学院教職実践専攻年報,5 小・中学校の教員を対象に,特別支援教育に関する研修ニーズについて検討した。校種と特別支援学級/通級指導教室担当経験の有無によるニーズの違いを明らかにした。さらに,自由記述の回答から,特別支援教育についてニーズを持たない子どもも含めた学級づくりなど,他のスキルとクロスオーバーさせた研修が有効である可能性が示唆された。 迫田裕子・納富恵子・吉田茂孝
学術論文 教師のキャリア形成と意欲的な教師育成を目指す大学・大学院の取り組みについて 共著 2011.2. 近年の学校教育現場を取り巻く多様な課題と,教師のキャリア形成,支援についての研究をレビューした。経済・社会の複雑化に伴い,教員に高度な知識・技能が求められる状況において,教員養成のさらなる充実が求められている。大学における教員養成課程では,授業力などの基礎的な能力向上に加え,保護者対応などの新たな課題に対応するための実践力向上,教師同士のネットワーク作りの支援,全学体制のキャリア支援に関わるプログラム作りの必要性を考察した。 迫田裕子・大竹晋吾・西山久子・納富恵子・花島秀樹・谷友雄・森保之
学術論文 リーダーの懲罰行動が観察者であるフォロワーの認知に及ぼす影響 共著 2010.3. 対人社会心理学研究,10 リーダーが行う懲罰は,懲罰を受ける違反者だけでなく,それを観察する他者や集団に影響を及ぼすことが知られている。そこで,観察者の懲罰認知に影響を及ぼすと思われる要因について検討し,違反者と親密な観察者は,リーダーの強い懲罰を好まないことや,他者と連携して進めなければならない相互依存性の高い課題や組織が競争にさらされている状況の場合,強い懲罰を好むことなどが明らかになった。迫田裕子・淵上克義
学術論文 学校における教育相談活動の定着に影響を及ぼす諸要因の相互関連性に関する実証的研究 共著 2009.3. 教育心理学研究,57 教育相談に影響を及ぼすと思われる要因の相互関連性について検証した。6つの要因が,教育相談の定着と関連する要因として整理され,特に,教育相談システムと職場の協働的風土が,教育相談の定着の促進に関連することが明らかになった。校長の変革的および配慮的なリーダーシップの教育相談の定着への間接的関連も示唆された。西山久子・淵上克義・迫田裕子
学術論文 教師が認知する校長からのソーシャル・サポートに関する研究 共著 2004.12. 教育心理学研究,52 教師が認知する校長からのソーシャル・サポートに影響を及ぼす影響について現職教員を対象とした質問紙調査を実施し,検討した。これにより,校長が持つポジティブな勢力や,校長と教師とのコミュニケーション,教師が自己主張できると感じられる雰囲気づくりなどが,校長からのソーシャル・サポートを教師がよりよく認知する助けとなる可能性が示唆された。 迫田裕子・田中宏二・淵上克義
雑誌
雑誌 リーダーの懲罰行動が観察者であるフォロワーの認知に及ぼす影響 共著 2010.3. 対人社会心理学研究,10 リーダーが行う懲罰は,懲罰を受ける違反者だけでなく,それを観察する他者や集団に影響を及ぼすことが知られている。そこで,観察者の懲罰認知に影響を及ぼすと思われる要因について検討し,違反者と親密な観察者は,リーダーの強い懲罰を好まないことや,他者と連携して進めなければならない相互依存性の高い課題や組織が競争にさらされている状況の場合,強い懲罰を好むことなどが明らかになった。 迫田裕子・淵上克義
紀要
紀要 教育実習生の授業実践と課題を踏まえた実習指導の在り方―大学および実習校における他者評価データの整理を通して 共著 2018.3. 東亜大学紀要,26 教育実習現場における大学生の課題を把握するため,4年次に実施される「教育実習事前指導」の模擬授業評価と実習校において現場の指導教員が評価した学生の授業評価を比較し,教育実習事前事後で身についている資質能力と不足している能力について整理し,考察した。 都島梨沙・迫田裕子
紀要 教職実践演習における異校種理解を目指した模擬授業評価についての実践報告 ―道徳を題材とした指導のあり方を通して― 共著 2018.3. 東亜大学紀要,26 教職実践演習において行った道徳を題材とした模擬授業の指導方法と学生の振り返りについて報告を行った。幼稚園,小学校,中学校,高等学校の免許取得を目指す学生の共同の学びであり,学生の異校種理解の一助となる可能性が示唆された。迫田裕子・都島梨沙・村上博・松井尚子・溝口希久生
紀要 総合的な学習の時間および特別活動に応用可能な学外自然体験活動の実践―深坂自然の森における児童を対象とした活動を事例として 共著 2018.3. 東亜大学紀要,26 教職実践演習において行った学外自然体験活動の事前事後の指導方法と活動における学生の学びについて報告を行った。さらに,「特別活動」や「総合的な学習の時間」へ応用可能な自然体験活動の指導において注意すべき事項について考察した。 都島梨紗・松井尚子・迫田裕子
紀要 若年教員と中堅教員のメンタリング関係を促進させる取組 ―附属学校におけるカップリング実習の効果に関する質問紙調査- 共著 2016.3. 福岡教育大学大学院教職実践専攻年報,6 教員の授業づくり・学級経営の力量向上に向けた中堅教員による若年層教員のメンタリングを実践する上での留意点や課題を整理するために,メンターとメンティを対象として想起法による質問紙調査を実施した。分析結果から,メンタリングの一定の成果が示唆されるとともに,メンティのニーズの見立てと実際の支援のあり方に関する事前指導の重要性など,実施上の課題が明らかになった。西山久子・森保之・金子辰美・迫田裕子
紀要 学校組織における教育相談の定着化に関する研究Ⅱ-中学校における校長・教育相談担当者の影響方略認知- 共著 2016.3. 就実教育実践研究,9 中学校における校長と教育相談担当者が教育相定着化に向けた意見交換の中でどのような影響方略が行われ,それに対してどのように認知しているかについて検討を行った。とりわけ,教育相談担当者の合理的説得・相談を用いるための専門性向上が実際場面において求められることが示唆された。鎌田雅史・西山久子・迫田裕子
紀要 若手教員の特別支援教育の研修ニーズに関する研究(2)-他領域とクロスオーバーさせた研修カリキュラムの開発- 共著 2016.3. 福岡教育大学大学院教職実践専攻年報,5 小・中学校の教員を対象に,特別支援教育に関する研修ニーズについて検討した。校種と特別支援学級/通級指導教室担当経験の有無によるニーズの違いを明らかにした。さらに,自由記述の回答から,特別支援教育についてニーズを持たない子どもも含めた学級づくりなど,他のスキルとクロスオーバーさせた研修が有効である可能性が示唆された。迫田裕子・納富恵子・吉田茂孝
紀要 学校組織における教育相談の定着化に関する研究 -影響方略測定尺度の開発- 共著 2015.3. 就実教育実践研究,8 学校組織における教育相談の定着化に関連する教育相談担当者の影響方略の実態や有効性について検討するための基礎的研究として影響方略測定項目の開発を行った。鎌田雅史・西山久子・迫田裕子
紀要 特別支援教育にかかわる教員の研修ニーズに関する研究-教職キャリア段階と特別支援学級・通級指導教室担当経験の有無に着目した分析- 共著 2014.3. 福岡教育大学大学院教職実践専攻年報,4 小・中学校教員を対象に特別支援教育に関わる研修ニーズについて質問紙調査を行った。分析の結果,教職キャリア段階の若手(10年未満)は特別支援教育の基本知識や学級での対応,中堅(16~30年未満)は個別対応について,ベテラン(31年以上)は教員間連携や保護者対応のニーズが比較的高い傾向にあった。特別支援学級/通級指導教室担当経験のある教員は,専門的な関わり方について,担当経験のない教員は授業づくりや学級づくりに関わるニーズが高い傾向が示された。これに基づき,各教員のニーズや取得しているスキルの違いに沿った研修方法の重要性について考察した。迫田裕子・納富恵子・吉田茂孝
紀要 ヒヤリハットに関する研究の動向-看護師を対象とした研究を中心に- 共著 2011.11. 岡山大学大学院社会文化科学研究科紀要,32 医療の安全を促進させるために,様々な側面からの取り組みが行われている。その中でもとりわけ,患者に直接接する機会の多い看護師のヒューマンエラーを減少させるための取り組みは非常に注目されている。近年の医療現場のリスクマネジメントに関わる研究をレビューし,医療現場におけるヒューマンエラーの背後要因について整理した。
紀要 ヒヤリハットに関する研究の動向-看護師を対象とした研究を中心に- 共著 2011.11. 岡山大学大学院社会文化科学研究科紀要,32 医療の安全を促進させるために,様々な側面からの取り組みが行われている。その中でもとりわけ,患者に直接接する機会の多い看護師のヒューマンエラーを減少させるための取り組みは非常に注目されている。近年の医療現場のリスクマネジメントに関わる研究をレビューし,医療現場におけるヒューマンエラーの背後要因について整理した。
迫田裕子・兵藤好美・田中共子
紀要 通常学級の特別支援教育に強みをもつ教員育成のための大学院カリキュラム-現職教員とストレートマスターが共に学ぶ学校実習の工夫と成果を中心に- 共著 2011.10. 平成23年度日本教育大学協会研究集会 教職大学院で実践されている特別支援教育に関わる実習の成果について報告した。実習における学びと指導の結果,「特別なニーズのある子どもを社会で生活できるようにすると同時に,まわりの子どもが受け入れられるようにすることも重要である」という気づきも見られ,普通学級における児童生徒の相互作用についてより深く捉え,実践する意欲につながる可能性が示唆された。納富恵子・小泉令三・西山久子・?松勝也・吉田茂孝・迫田裕子
紀要 教師のキャリア形成と意欲的な教師育成を目指す大学・大学院の取り組みについて 共著 2011.2. 近年の学校教育現場を取り巻く多様な課題と,教師のキャリア形成,支援についての研究をレビューした。経済・社会の複雑化に伴い,教員に高度な知識・技能が求められる状況において,教員養成のさらなる充実が求められている。大学における教員養成課程では,授業力などの基礎的な能力向上に加え,保護者対応などの新たな課題に対応するための実践力向上,教師同士のネットワーク作りの支援,全学体制のキャリア支援に関わるプログラム作りの必要性を考察した。 迫田裕子・大竹晋吾・西山久子・納富恵子・花島秀樹・谷友雄・森保之
紀要 集団意思決定場面における政治的影響戦術に関する実験的研究 共著 2007.10. 岡山大学教育学部研究集録,136 集団意志決定場面において,集団内に互いに排他的な目標を持つ下位集団間の葛藤(目標葛藤)が,成員同士の政治的影響戦術の行使にいかなる影響を及ぼすかについて看護学生を対象とした実験により検討した。全員が情報を交換し合って最終的な意志決定を行う場面で,集団成員は自分たちにとって都合の悪い情報を自分が所属する集団のメンバー同士では多く共有するが,別の集団に所属するメンバーには伝えないといった情報の選別などの政治的影響戦略を行うプロセスを明らかした。
学会発表
学会発表 小学校における教育相談担当者による影響方略が学校組織における教育相談の定着化に及ぼす影響Ⅰ 共著 2016.10. 日本教育心理学会第58回総会 本研究では,小学校において教育相談の担当者が校長とどのように相互交流しながら学校システムの中に教育相談を安定化させていくかを検討するために,担当者による影響方略と,校 長 のリーダーシップが ,教育相談の定着化に及ぼす影 響について検討した。その結果,教育相談担当者が気遣いや校長の負担感軽減,友好的関係の強調がそれぞれ,校長からは迎合,交渉,圧力と認知されている可能性が示唆され,同一行動に対するそれぞれの認知の違いについて配慮した研修等が必要となる可能性を見出した。
西山久子・鎌田雅文・迫田裕子
学会発表 学校組織における教育相談の定着化に関する研究Ⅱ-中学校における校長・教育相談担当者の影響方略認知- 共著 2016.3. 就実教育実践研究,9 中学校における校長と教育相談担当者が教育相定着化に向けた意見交換の中でどのような影響方略が行われ,それに対してどのように認知しているかについて検討を行った。とりわけ,教育相談担当者の合理的説得・相談を用いるための専門性向上が実際場面において求められることが示唆された。鎌田雅史・西山久子・迫田裕子
学会発表 教育相談定着化に向けた担当者の影響方略と校長のリーダーシップとの関連性Ⅲ 共著 2015.8. 日本教育心理学会第57回総会 本研究では,教育相談の担当者が校長とどのように相互交流しながら学校システムの中に教育相談を安定化させていくかを検討するために,担当者による影響方略と,校 長 のリーダーシップが ,教育相談の定着化に及ぼす影 響について検討した。教育相談を効果的にシステム化するために重要な校長が教員組織に働きかけるリーダーシップを促すためには,担当者による影響方略の選択だけでなく,校長の認知にも働きかける必要が指摘された。 西山久子・迫田裕子・鎌田雅史
学会発表 教育相談定着化に向けた担当者の影響方略と校長のリーダーシップとの関連性Ⅱ 共著 2015.8. 日本教育心理学会第57回総会 本研究では,教育相談の担当者が校長とどのように相互交流しながら学校システムの中に教育相談を安定化させていくかを検討するために,担当者による影響方略と校長の影響方略認知との関連に着目して分析を行った。校長は,担当者の相談や合理性を認知することによって,担当者の力量評価や役割認識が促進され,また,ポジティブな対応を取りやすいことが示された。教育相談を効果的にシステム化するために重要な担当者と校長との相互作用においては,担当者による影響方略の選択だけでなく,校長の認知にも働きかける必要が指摘された。迫田裕子・西山久子・鎌田雅史
学会発表 教育相談定着化に向けた担当者の影響方略と校長のリーダーシップとの関連性Ⅰ 共著 2015.8. 日本教育心理学会第57回総会 組織において,人員の入れ替わりを避けることはできないが,それに伴い構築されたシステムが機能しなくなることを避けなければならない。本研究では,教育相談担当者が校長に向けて実施する影響方略の構造を検討し,教育相談の担当者が校長とどのように相互交流しながら学校システムの中に教育相談を安定化させていくかについて検討した。鎌田雅史・西山久子・迫田裕子
学会発表 教育相談定着化に向けた担当者の影響方略と 校長のリーダーシップに関する研究 Ⅰ 共著 2014.11. 日本教育心理学会第56回総会 教育相談の定着化促進に関して,「担当者の他者を巻き込む行動(影響方略)」や,その「有効性(効果)」に関して実証的に検討した研究はほとんど見られない。そこで基礎研究として,影響方略測定項目の開発を行うとともに,影響方略と教育相談定着化の関連を探索的に検討した。パス解析により,教育相談担当者の影響方略,校長による協働促進に係るリーダーシップ,協働的風土などの要因と教育相談の定着化の関連の傾向が見出された。鎌田雅史・西山久子・迫田裕子
学会発表 Forming the working relationship for Structured OJT in the teacher training program to enhance skills of special needs education for pre-service teachers in a regular class 共著 2012.12. The 3rd East Asian International Conference on Teacher Education Research 学級担任の特別支援の力量向上を目指す「構造的OJT」における援助者と被援助者の学びについて検討した。具体的には、教職大学院において、新人院生(ストレートマスター)と現職院生(中堅教員)がメンティとメンターとなり、相互に学び合うコラボレーション実習の中での実践報告である。その際、新人院生のパーソナリティや教師になることに対する意識の差を把握し、それぞれに合った支援を現職院生(中堅教員)が取ることの有用性や、被援助者の新人院生だけでなく、援助者である現職院生にとっての学びにつながることが示された。 Nishiyama, H., Notomi, K., Sakoda, Y., Koizumi, R., Takamatsu, K., & Yoshida, S.
学会発表 小中学校の若年層教員が認知する実践的指導力向上のための研修ニーズの検討―数量化Ⅲ類による分析結果を通して― 共著 2012.10. 日本教育心理学会第54回大会 団塊の世代の大量退職に伴う若手教員の大量採用により,講師経験のない若手教員の実践的指導力向上の支援が急務である。本研究では,初任から10年研までの教員の研修ニーズについて調査を行い,キャリア段階ごとの研修ニーズの違いを検討した。キャリア段階だけでなく,校種(小学校と中学校)においても,研修ニーズに違いが見られた。これらを踏まえ,若手教員の実践的指導力向上のため,各段階でニーズの高い研修内容の比重を高くすることや,キャリア段階毎に必要な技能が網羅されるような研修の構成の工夫などについて考察を行った。 柴田悦子・迫田裕子・西山久子
学会発表 恋愛関係における女性の影響戦術の使用について 共著 2012.9. 日本グループ・ダイナミックス学会第59回大会 上下関係ではなく,恋愛関係という水平関係において,対人間の具体的な相互影響行動を捉える影響戦術がどのような要因から影響を受けるのかについて検討した。特に,女性が恋愛関係にある男性を説得する場面において,男性が女性の要求を断る前と後で女性が行使する影響戦術の変化を検討した。女性は,問題の重要度に関わらず,「関係言及(自分たちが恋愛関係にあるということを述べる)」を多く行使することが示された。また,説得したい内容の重要度が高い場合,説得したい内容の重要度が低い場合に比べて,女性は「論理と理由づけ」の行使が増加した。 迫田裕子・淵上克義
学会発表 若年層教員のキャリアモチベーション向上のためのメンタリングの効果に関わる一考察-被支援者のパーソナリティ特性に着目して- 共著 2011.10. 平成23年度日本教育大学協会研究集会 教職大学院で実践されている学部卒院生と現職員性のメンタリングにおいて,よりよい成果をもたらすためのアセスメントを実施し,その結果について報告した。具体的には,アセスメント結果から,教育実習時の過剰適応の懸念とともに,他者から認められることが自己実現に重要であると捉える志向性を確認し,メンタリング時に他の院生との交流を促進させることで,課題への気づきや教職に対する自信につながった院生の事例を紹介した。 西山久子・迫田裕子・森保之・吉田茂孝
学会発表 説得的コミュニケーションと抵抗戦術の関係-教師の魅力と学級風土が児童の自己主張に及ぼす影響- 共著 2011.8. 日本グループ・ダイナミックス学会第58回大会 小学生が教師の要求に対して行う抵抗戦術について,教師の専門性や親近・受容性と学級の風土がどのように関連するかについて検討した。研究方法は,大学生を対象に,小学校場面のシナリオを用いた実験調査である。学級の協働的風土を高める事が,「先生を無視する」,「授業中,他のことをしたり,下を向いたりする」,「先生にばれないように文句を言う」などのネガティブな抵抗戦術の抑制にある程度効果があることが示唆された。 迫田裕子・淵上克義
学会発表 学校の組織力向上に関する社会心理学的研究 共著 2011.7. 日本教育心理学会第53回大会 社会や教育に関わる多様な問題に対応するために,学校の組織的対応が求められている。そこで,組織的対応の基礎となる教職員の職能成長や教師力,学校組織力向上に関わるリーダーシップの特徴と役割,教師の同僚性について検討し,学校組織の力量向上の在り方について討議した。
企画・司会者:淵上克義,話題提供者:迫田裕子・淵上克義・坂元篤史,指定討論者:神山貴弥・吉山尚裕
学会発表 若年層教員のキャリアモチベーションを形成しているものは何か 共著 2011.7. 日本教育心理学会第53回大会 教員の年齢不均衡がもたらす教員間の指導体制の脆弱化や学校内外の関係者への対応・適応困難などの課題から,若年層教員のキャリアモチベーション支援が急務である。そのため,教員養成段階及び学校現場における若年層教員の個に合わせたメンタリングや教科教育の力量向上支援などの実践例を交えて,若年層教員に対する支援について討議した。企画者:小泉令三・西山久子,話題提供者:森保之・谷友雄・納富恵子・荒尾真一・迫田裕子・柴田悦子・高瀬竜一,指定討論者:松木健一
学会発表 若年層教員のキャリアモチベーション向上に関わる要因-教育実践メンタリング実習の振り返りから- 共著 2010.10. 平成22年度日本教育大学協会研究集会 教職大学院で行われた「教育実践メンタリング実習」における教職大学院新人院生と同大学院現職院生の援助関係を取り上げ,双方の関わりをケーススタディとして検討した。その結果,新人院生の教師には,特に達成動機の内容をふまえ,「価値づけ」や「評価」からキャリアモチベーションを高める場合や,子どもたちの変容の認知からキャリアモチベーションを高める場合があり,メンターの関わり方への示唆が得られた。 西山久子・花島秀樹・迫田裕子・納富恵子
学会発表 リーダーの懲罰行動が観察者であるフォロワーの認知に及ぼす影響 ―極端な懲罰の影響― 共著 2010.8. 日本グループ・ダイナミックス学会第57回大会 リーダーが行う懲罰は,懲罰を受ける違反者だけでなく,それを観察する他者や集団に影響を及ぼすことが知られている。そこで,観察者の懲罰認知に影響を及ぼすと思われる要因として,リーダーの懲罰が極端に強い場合とそうでない場合,そして,リーダー側の働きかけ方の違いと課題の相互依存性の高低に焦点を当て研究した結果を報告した。迫田裕子・淵上克義
学会発表 リーダーの懲罰行動が観察者であるフォロワーの認知に及ぼす影響 ―観察者の自己概念と集団効力感の関係― 共著 2009.10. 日本社会心理学会第50回・日本グループ・ダイナミックス学会第56回合同大会 リーダーが行う懲罰は,懲罰を受ける違反者だけでなく,それを観察する他者や集団に影響を及ぼすことが知られている。そこで,観察者の懲罰認知に影響を及ぼすと思われる要因として,リーダー側の働きかけ方の違いと課題の相互依存性の高低に焦点を当て研究した結果を報告した。
迫田裕子・淵上克義0
学会発表 在日中国人留学生の対人関係に関する事例分析的研究―日本人大学生との関係成立困難の機序を探る― 共著 2008.11. 社会心理学会第49回大会 中国人留学生の対人関係や人付き合いに対する考え方を具体的事例の分析に通じて明らかにし,日本人との関係成立困難に関わる要因を探った。調査対象者の中国人留学生は,相談できる相手を友人として認知していた。日本人大学生の多くは,「時間・場の共有」を行うことのできる関係を友人であると認識している(大島,2007)ことから,友人の認知仕方の違いなどが,中公人留学生と日本人大学生との交流の困難さに関連している可能性が示唆された。
迫田裕子・児玉美里・田中共子
学会発表 リーダーの懲罰行動が観察者であるフォロワーの認知に及ぼす影響 ―組織の状況と課題の相互依存― 共著 2008.6. 日本グループ・ダイナミックス学会第55回大会 リーダーが行う懲罰は,懲罰を受ける違反者だけでなく,それを観察する他者や集団に影響を及ぼすことが知られている。そこで,観察者の懲罰認知に影響を及ぼすと思われる要因として,組織の競争的状況・非競争的状況と課題の相互依存性の高低に焦点を当て研究した結果を報告した。
迫田裕子・淵上克義
学会発表 医療現場で働く看護師のヒヤリハットに影響を与える要因(4)-看護師の経験年数によるヒヤリハット頻度の差- 共著 2007.9. 日本心理学会第71回大会 現職看護師を対象とした質問紙調査から,看護師の経験(新人・中堅・ベテラン)によるヒヤリハットの頻度や傾向の違いを検討した。ヒヤリハットの頻度は,種類によらず総じて新人が高く,ベテランが低い傾向が見られ,とりわけ,注意不足など自分の行動については,看護師としての経験を積むことで回避可能な面があることが推測された。また,新人は,チームワークを重視しており,情報提供や支援を求めている可能性が示唆された。兵藤好美・迫田裕子・田中共子
学会発表 医療現場で働く看護師のヒヤリハットに影響を与える要因(2)-共分散構造分析を用いた検討- 共著 2007.9. 日本心理学会第71回大会 現職看護師を対象とした質問紙調査を実施し,ヒヤリハットを誘発する個人的要因・環境的要因を含めた要因間の関係性について検討した兵藤・迫田・田中(2006)から,さらにデータを追加し,提案したモデルについて再検討を行った。これにより,自己効力感がヒヤリハット減少にストレス反応減少を介して間接的に働くだけでなく,直接ヒヤリハット減少にも関連する可能性が示唆された。兵藤好美・迫田裕子・田中共子
学会発表 社会的スキルの観点からみた大学生の対親行動と親子関係 共著 2007.9. 日本教育心理学会第49回総会 円滑な対人関係を形成するための技術である社会的スキルを,親子の良好な関係を築くための行動としても重要な概念と考え,親子関係の中で実際に大学生が取る行動について,社会的スキルの観点から探索的検討を行った。これにより,親子関係を円滑にするためのスキルがカテゴリー化され,「親交」行動や「開示」行動をとる大学生ほど受容的な親子関係の中にあることなどが見出された。迫田 裕子・三牧 義也・田中 共子
学会発表 医療現場で働く看護師のヒヤリハットに影響を与える要因(3)-医療事故回避につながる要因の検討- 共著 2007.9. 日本心理学会第71回大会 看護師のヒヤリハットについて,事故になる前のヒヤリハット段階で食い止められた要因について検討を行った。事故に至らないために,自分自身が確認する習慣が特に重要であることが示された。また,上司からのサポートが少ない看護師は,ストレス反応が高い状態に陥ると,上司からサポートを得ている看護師に比べてヒヤリハットを起こしやすい可能性が示唆された。迫田裕子・兵藤好美・田中共子
学会発表 集団意思決定場面における政治的影響戦術に関する実験的研究(Ⅰ) 共著 2007.6. 日本グループ・ダイナミックス学会第54回大会 集団意思決定場面において,集団内に互いに排他的な目標をもつ下位集団間の葛藤(目標葛藤)が,成員同士の政治的影響戦術の行使にいかなる影響を及ぼすか検討を行い,その結果を報告した。淵上克義・迫田裕子・黒川惠子
学会発表 集団意思決定場面における政治的影響戦術に関する実験的研究(Ⅱ) 共著 2007.6. 日本グループ・ダイナミックス学会第54回大会 集団意思決定場面において,集団内に互いに排他的な目標をもつ下位集団間の葛藤(目標葛藤)が,成員同士の政治的影響戦術の行使にいかなる影響を及ぼすか検討を行い,その結果を報告した。迫田裕子・淵上克義
学会発表 医療現場で働く看護師のヒヤリハットに影響を与える要因 共著 2006.11. 日本心理学会第70回大会 現職看護師を対象とした質問紙調査を実施し,ヒヤリハットを誘発する個人的要因・環境的要因を含めた要因間の関係性について検討した。その結果,看護師個人が持つ安全態度やストレス反応が,ヒヤリハット誘発に強く関係していることが見出された。また,アサーション能力や職場のソーシャル・サポート,自己効力感が間接的にヒヤリハット減少に関連する可能性も示唆された。兵藤好美・迫田裕子・田中共子
学会発表 新人Nsヒューマンエラー関連要因に関する分析(2) 共著 2006.11. 日本心理学会第70回大会 新人看護師を対象としたインタビュー調査の結果から,新人看護師が認知しているヒヤリハットの要因についてカテゴリー化を行い,探索的に,カテゴリー間の因果関係を仮定するモデル図を作成した。これによって,看護師のエラーを抑制するために,業務特性や作業状況の改善だけでなく,組織的取り組みも重要であることが推測された。
迫田裕子・兵藤好美・田中共子
学会発表 教師の影響戦略と生徒の抵抗の相互影響関係 共著 2005.3. 日本グループ・ダイナミックス学会第52回大会 中学生を対象とした質問紙調査により,教師のリーダーシップ(影響戦略)と生徒の反応(服従・抵抗)の相互影響関係の検討と,生徒の抵抗と学級生活満足度の関係についての検討を行った。示された結果から,教師主体ではなく,生徒のことを考え,生徒を認めるという生徒主体の影響戦略が,中学生にとって最も有効であることが考察された。
淵上克義・迫田裕子
学会発表 教師の対人葛藤ストレスとその解決方法に関する研究 共著 2004.10. 日本教育心理学会第46回総会 小・中・高等学校教師400名を対象とした質問紙調査を実施し,太田(2003)の分類した, 5つタイプの教師の対人的葛藤解決方法によって,ストレス認知がどのように異なるかについて検討した。その結果,「話し合いによってよりよい方法を探すことこそ重要だと考えるのでお互いが納得するまで話し合うべきだと考える」など議論型の葛藤解決を行い,その後協同関係を重視した行動を取る方法が最も葛藤解決に適していることが示唆された。淵上克義・迫田裕子・太田弘子
学会発表 ALTの異文化理解に関する報告;異文化理解セミナーで得られた質問紙調査の結果から 共著 2003.11. 多文化関係学会第2回年次大会 外国語指導助手(Assistant Language Teacher : ALT)を対象とする異文化理解セミナーで得られた質問紙調査の結果から,ALTの異文化理解の状態について分析を行い,その結果について報告した。迫田裕子・田中共子・八島智子
学会発表 教師が認知する校長からのソーシャル・サポートに関する研究 共著 2002.10. 日本教育心理学会第44回総会 教師が認知する校長からのソーシャル・サポートに影響を及ぼす影響について現職教員を対象とした質問紙調査を実施し,検討した。これにより,校長が持つポジティブな勢力や,校長と教師とのコミュニケーション,教師が自己主張できると感じられる雰囲気づくりなどが,校長からのソーシャル・サポートを教師がよりよく認知する助けとなる可能性が示唆された。迫田裕子・淵上克義・田中宏二
その他
その他 学校心理学―社会心理学的パースペクティブ― 共著 2005.8. 北大路書房 第7章「学校での心理学の実践に及ぼす組織的影響」(p.163-p.192)の翻訳を担当。(F. J. メッドウェイ,T. P., キャファティ(編) 田中宏二・淵上克義・越良子・谷口弘一(編訳)