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学生がFP3級と金融リテラシー検定講座を実施しました

本学学生が講師(ST: Student Teacher)となり、一般の方を対象とした金融リテラシー検定とFP3級講座を開講しました。岡部勝成先生に執筆いただいた当日の模様を紹介します。

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九州共立大学学友会のAFP研究会が、PBL(課題解決型教育)に基づき産学官連携による一般市民向け国家資格ファイナンシャル・プランニング技能検定(以下、「FP」という)3級と金融リテラシー検定講座を開講しました。2024年1月の開講以来、同年6月、12月も含め今回で4回目となり、今日に至るまでの参加者からおかげさまで評価を得ています。

開講にあたり受講生を募集するため、学生が独自のチラシを作成しました。そのチラシに基づき、キャリア支援課、金融機関等、各方面の方々には大変ご協力を頂きました。

チラシは新聞折り込みで20,000枚配布するとともに、AFP研究会の部員で福岡銀行、西日本シティ銀行、北九州銀行、福岡ひびき信用金庫、遠賀信用金庫、JA北九、折尾浅川郵便局、北九州市折尾まちづくり記念館でも配置・掲示し、併せてSNS等での広告宣伝を行いました。以上の協力により15名の受講生を集めることができました。ここに心より感謝の意を述べたいと思います。

また、前回に引き続き金融リテラシー検定に関しましては、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社よりテキストの助成を受けておりますので、重ねてお礼申し上げます。なお、内容の詳細は、以下のとおりとなっております。

 

1.開催日:2025年8月9日(土)、10日(日)、11日(月)

 

2.時 間:9:30~13:30(4時間での開講)

 

3.場 所:北九州市折尾まちづくり記念館 第2会議室

 

4.講 師:AFP研究会 / (経済学部学生) 上田隼士(4年)、田村有彩(4年)、安心院璃音(3年)、中島唯斗(3年)、八尾有華(3年)、戸倉寛人(2年)

※監修として経済学部教授の岡部勝成(AFP研究会部長) 

5.受講者:15名(20歳代~70歳代)主婦、社会人(会社経営者、会社員、団体職員、等)
 

6.内 容:FP3級技能検定と2023年度に創設された金融リテラシー検定の試験対策講座です。とくに、金融リテラシー検定は、欧米からは金融教育が20年以上遅れている中で、2024年4月に一般社団法人金融経済教育推進機構(J-FLEC)が設立されたこともあり、人生100年時代を背景に、早い段階からの金融経済教育による「計画的な資産形成や金融トラブルの回避等、生活のなかで実用的に活かせる金融知識」の習得を目的とした検定です。本検定は、受験者数が6万人を超えており、増加の一途を辿っています。また、高等学校の学習指導用要領の金融分野を参考に、FPなど金融機関における試験の専門機関である一般社団法人金融財政事情研究会が制作・運営をしています。さらに、FPでは、6分野(ライフプランニングと資金計画、金融資産運用、リスク管理、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継)を指定テキストと独自のパワーポイント、および演習を取り入れた充実した内容でした。

     

 

1日目(8/9)は、経済学部の安心院さんが、金融リテラシー検定に関する試験対策とFPの1分野のライフプランニングと資金計画を、FPと倫理・関連法規、公的医療保険。介護保険、公的年金、その他の年金について概説しました。続いて、八尾さんが6分野の相続・事業承継を、相続税、贈与税、それらの財産評価について概説しました。

  

 

 

2日目(8/10)は、経済学部の田村さんが、FPの2分野のリスク管理である生命保険や損害保険の仕組み、保険制度と税金について概説しました。続いて経済学部の上田さんが、FPの3分野の金融資産運用である、金融経済の基礎、預貯金、債権投資、株式投資、投資信託外貨建て商品、金融商品と税金について概説しました。受講者サポートとして、経済学部の中島さんが、参加しました。

3日目(8/11)は、経済学部の田村さんが、FPの4分野のタックスプランニングである、税金の種類、所得税の仕組み、10種類の所得、損益通算、所得控除、所得税の申告と納付、個人住民税・個人事業税について概説しました。続いて経済学部の戸倉さんが、FPの5分野の不動産である、不動産の見方・取引、建築基準法、農地法、不動産の取得・保有と税金について概説しました。

試験に出題され易いところを含め実務にも役立つことや、ケアレスミス、ひっかけ問題などをチョイスして説明と演習問題、解答解説を行うといった受講者に配慮した内容でありました。とくに、恒例となりましたパワーポイントや演習問題は学生が手づくりをしており、その甲斐もあって、アンケート調査では、非常によい評価を頂く結果となりました。ただ、資料の見やすさ、説明の分かりやすさ、誤植、等についてご指摘を頂きましたので、次回以降改善を図っていきたいと思います。

今まで、FP、金融リテラシー検定および簿記の資格試験対策講座は、学内において学生が学生を指導する形態(ST制度)をとってきました。今回で4回目(2024年1月、6月、12月にも実施)となる一般市民向けのFP3級と金融リテラシー検定の資格試験対策講座では、「貯蓄から投資」といった金融の知識や新NISA、および新税制制度による「年収の壁」などへの興味を持たれている方が多く、また受講生に対する講座終了後のアンケート調査では、過半数以上の方がFP3級と金融リテラシー検定を受験する予定であるということと簿記にも興味があるということも分かりました。この場をお借りして、アンケート調査へのご協力のお礼と受験者の合格を衷心より祈念致します。

 

最後に、今後もAFP研究会部員一同は、このような講座を継続開講しながら産学官連携に基づき、PBL(課題解決型教育)のブラッシュ・アップとその再構築を行い、一般市民の方々のニーズに応えるべく受講者満足を一層図ることができるよう、日々精進し地域・社会貢献に寄与したいと考えています。

《岡部勝成》